1.背景

 従来の「集団的」な遺伝子発現解析では見過ごされがちな細胞間の微細な違いは、位置情報を保持した空間発現解析を用いる事で空間的な配置と細胞単位での発現の違いを高解像度な解析を可能とします。この手法を活用することで、組織内の複雑な細胞間相互作用や疾患における遺伝子発現の異常を明らかにし、医学的な応用が期待されています。

 

2.解析概要及び特長

 当社では10x Genomicsの技術を利用した空間オミックス解析を提供いたします。顕微鏡レベルで細胞の位置情報を持った遺伝子発現解析としてXenium in situ5K 解析、組織の位置情報を持ったNGS解析としてVisium HD解析を提供いたします。 

■Provided by Genomics

3.オプション

  オプション解析として、当社の空間解析用ソフトウエア(Space Insight)での解析をご利用いただけます。こちらのソフトウエアを利用することで、様々な視点からの解析を行うことが可能となります。また採取した組織全体のeWES解析、WTS解析、WGS解析を提供します。ご相談ください。

 

4.検体

  当社ではFFPEサンプル(切片/ブロック)からの解析を受け付けます。検体のご準備は【ゲノム診療用病理組織検体取り扱い規定】(日本病理学会)および【がんゲノム検査全般に関する指針】(日本病理学会/日本臨床検査医学会)を参考にしてください。

 

5.納品物

 ・作業報告書・Data File (Visium HDではFASTAq VCF BAM)

 ・解析目的に即したSpace Insight解析例(オプション)

 ・サンプル全体のNGS解析結果レポート(Fastq VCF BAM)(オプション)

 

6.目安納期及び価格

  6週間(解析目的やオプションの選択によって変わります。応相談)